川崎で白ホリのレンタル撮影スタジオを開業するまでにかかった費用をどーんと公開
BORDERLESSオーナーの児島です。
2.3年前からやりたいなぁと思っていたことのひとつに、レンタル撮影スタジオの経営がありました。
で、2020年の2月頃から物件とかをちょこちょこと不動産検索サイトでウォッチするようになって、6月頃に今スタジオとなっている物件にであったわけです。
物件契約からオープンまでの内装工事だったり機材調達だったりするところは、また別記事で書いていこうと思いますが、この記事では、開業までにどのくらいの費用がかかったのかということまとめています。
ぼくらもそうだったんですが、これから、レンタル撮影スタジオをやろうと考えている段階で、すごく気になることって、まずは開業費用のことだと思うんですよね。
でも、ググってもそういった記事がなかったので、今回、公開することにしました。
これから、撮影スタジオを作ろうとしているかたにとって、少しでも参考になれたらうれしいなと思います。
開業費用を公開する前に、当然、スタジオの規模によって開業費用には雲泥の差があるので、はじめに、ぼくらのスタジオのスペックをお伝えします。
- 面積:43㎡(13坪)うちスタッフルーム 13㎡
- 最大天井高:3m
- スタジオタイプ:1面R 白ホリゾント
- 撮影タイプ:スチール撮影 / ムービー撮影 / ライブ配信
いきなり最初に合計金額を書きますが、当スタジオを開業するためにかかった費用は、 3,606,939円 になります。
これから、ひとつずつ内訳をまとめていきます。
物件契約 785,100円
どんな店舗を始める場合にも、最初にまとまったお金が必要になるのは、やはり物件取得に関わる費用だと思います。
当スタジオの家賃は管理費込みで月額121,000円になります。
物件取得費用で最も大きな割合を占めるのは、保証金になりますが、うちの場合は家賃の3ヶ月分でした。相場が家賃の6〜12ヶ月とかなので、良心的な値段でした。
保証金以外でいうと、礼金や前家賃だとか仲介手数料とか初年度の保険料、そして、あとは保証料とか鍵交換代とかです。
仲介手数料 | 60,500円 |
礼金 | 110,000円 |
賃貸保証料 | 121,550円 |
安心サポート | 550円 |
保証金 | 330,000円 |
鍵交換代 | 16,500円 |
家賃(9月分) | 121,000円 |
火災保険 | 25,000円 |
計 | 785,100円 |
内装工事 652,624円
DIY
内装工事は、当初からDIYでやりたいと思っていたので、ほとんどを自分たちで作りあげました。
内装業者に依頼することが前提の場合には、この費用だと金額的に難しいと思いますので、あまり参考にならないかも。
ちなみに、DIYでかかった工期はというと、DIY初心者が2人で35日ほどかかりました。なので70人日です。
工具・道具 | 74,591円 |
木材 | 144,217円 |
石膏ボード | 4,862円 |
ビス・釘・ボンド | 25,587円 |
パテ | 3,687円 |
発泡スチロール | 6,557円 |
養生テープ | 7,053円 |
塗料 | 62,353円 |
照明器具 | 57,467円 |
カーテン | 19,160円 |
鏡 | 36,979円 |
その他 | 31,282円 |
計 | 473,795円 |
外注
内装工事で外注をしたのは、資格が必要な電気工事と、廃棄物処理の2つになります。
電気工事は2日間で、1回目が工期1日目に蛍光灯の撤去、2回目が工期終盤でコンセントの増設やレールライトの接続などをお願いしました。
産業廃棄物処理は、ざっと軽トラック3台分くらいあったと思いますが、かなりの破格で処分していただけました。ほんとありがたい。
電気工事 | 102,300円 |
産業廃棄物処分 | 69,800円 |
計 | 172,100円 |
機材・備品・消耗品 2,022,852円
機材
ビデオカメラ(SONY FDR-AX700) | 620,010円 |
モノブロックストロボ(GODOX SK400Ⅱ) | 101,994円 |
LEDライト(GODOX SL200Ⅱ) | 163,890円 |
ソフトボックス(GODOX 80×120cm) | 21,460円 |
ソフトボックス(GODOX 60×90cm) | 8,530円 |
ソフトボックス(GODOX 50×70cm) | 7,430円 |
アンブレラ(GODOX 101cm) | 8,520円 |
アンブレラ(GODOX AD-S5 94cm) | 3,900円 |
スタンド(Manfrotto 1052BAC) | 51,200円 |
スタンド(Manfrotto 1004BAC) | 37,000円 |
オートポール(Manfrotto 032B) | 38,000円 |
テレスコピックポール(Manfrotto 272B) | 9,670円 |
スピゴットアダプター メスメス(ETSUMI E-6769) | 3,760円 |
三脚(Manfrotto 475B) | 57,500円 |
リモコン三脚(SONY VCT-VPR1) | 29,430円 |
雲台(Manfrotto MVH500AH) | 15,840円 |
スーパークランプ(Manfrotto 035) | 8,820円 |
ミニスプリングクランプ(Manfrotto 275) | 3,860円 |
Uフック(Manfrotto 039) | 2,800円 |
クリップ(銀一 Bクリップ) | 2,706円 |
サイコロ(DIY 450×450×450mm) | 1,582円 |
箱馬(DIY 150×300×450mm) | 644円 |
カポック(DIY 900×1800mm) | 6,730円 |
サンドバッグ(Manfrotto G100-2 6kg) | 7,460円 |
ワイヤレスフラッシュトリガー(GODOX GX/XT16) | 16,220円 |
シンクロケーブル(GODOX GX 3m 3.5mmピン) | 1,790円 |
ホットシューアダプター | 2,060円 |
AVミキサー(Roland VR-4HD) | 308,000円 |
USB3.0ケーブル | 841円 |
マイク(SHURE SM58S) | 43,120円 |
卓上マイクスタンド(KC MDS-1500) | 5,640円 |
マイクケーブル(10m) | 3,740円 |
ワイヤレスピンマイク(SONY UWP-D11) | 59,180円 |
ガンマイク(SONY XLR-K3M) | 53,910円 |
モニター(iiyama XU2390HS-B3) | 15,700円 |
ブロワー(RYOBI BL-3500) | 4,932円 |
クロマキー(Lastolite LC5887 3×7m ブルー/グリーン) | 49,330円 |
その他 | 9,878円 |
計 | 1,787,077円 |
備品
ハンガーラック・ハンガー | 5,070円 |
椅子 | 13,685円 |
掃除機 | 15,022円 |
サーキュレーター | 4,318円 |
スピーカー | 1,980円 |
充電器・LANケーブル | 3,393円 |
スタンドミラー | 9,999円 |
スリッパラック・スリッパ | 8,504円 |
キャスターワゴン | 10,498円 |
傘立て | 1,850円 |
計 | 74,319円 |
消耗品
バック紙(SETPAPER) | 131,900円 |
SDカード(Transcend 32GB UHS-I Class10) | 3,960円 |
透明ビニールシート | 15,000円 |
テープ類 | 3,484円 |
衛生用品 | 2,569円 |
事務用品 | 3,931円 |
その他 | 612円 |
計 | 161,456円 |
スタッフルーム 109,539円
当初から、スタッフ常駐のスタジオとして運営していこうと考えていたので、専有面積43㎡のうち13㎡をスタッフルームに割り当てています。
13㎡あると、スタッフ2〜3名程度であれば快適に利用できる広さがあります。
ここの費用は、スタッフルーム側でかかった家具や備品などです。
オフィスチェア | 34,060円 |
ブラインド・ロールカーテン | 35,310円 |
電源配線 | 5,517円 |
家電 | 23,928円 |
モニターアーム | 7,500円 |
備品 | 3,224円 |
計 | 109,539円 |
その他 36,824円
その他の費用としては、ホームページの制作費だったり、撮影スタジオ検索サイトへの掲載料などが一般的です。
弊社の基幹事業がWebサイト制作というのもあってインハウスで対応したので、ここでは0円としています。実際にはデザインとかコーディングでリソース使ってるわけなんですが…
あとは、同じフロアにはいっている事務所の方へのご挨拶まわりで、菓子折りなどを配った費用です。
ホームページ制作 | 0円 |
ロゴステッカー(200部) | 6,270円 |
ロゴマグカップ(5個) | 4,720円 |
ロゴシルクスクリーン製版 | 9,680円 |
菓子折り | 4,860円 |
ポットサービス | 11,294円 |
計 | 36,824円 |
総額 3,606,939円
というわけで、はじめにも書いたとおり、総額で 3,606,939円 が開業費用としてかかりました。
内装工事をDIYでおこなったのでその部分の費用は相当抑えられてるんじゃないかと思う一方で、動画配信もスタジオの特徴のひとつにしたかったので機材代が結構膨らんだなという印象です。
同じような規模の撮影スタジオをはじめようとしているかたの参考に少しでもなれればうれしいです。